18回目のキッズクラフト展
今回はキッズクラフトの子どもたちが作ったもので
一緒に遊べることができたらいいなと思っています。
展示メインのマグネットシアターが自分なりに「完成」した子から
ダンボールや廃材、アトリエにあるものを使って
「遊べるものを作ってみよう!」というお題にとりかかっています。
ひとりで作る子、気の合う子とペアで作る子
色々です。
作っている雰囲気は学園祭みたい。
自主運営ですね。
どんなものが出てくるか楽しみ
今回は壁面も使ってゲームみたいなものを計画しています。
とてもとても昔
小学生クラスでこのような造形活動をしていた時のことです。
今日も大盛り上がりだなぁとニコニコ見守っていたところ
F君という当時小学校1〜2年生だった男の子が
「めっちゃ楽しい!」と言いに来ました。
集団行動が苦手で反発するところも多い子です。
けれど、こういう自由度のある活動は大好きで、活きいきしています。
「先生、何やってんの?」
えっ?みんなが危なくないように見守っているんじゃない、と言いかけたところ
「先生なんか、いらんよ。」
「俺たちで作って、ちゃんとできるから、先生いなくたってできるわ!」
その晩、私は少しプンプンしていました。
大量の材料集める、準備する、片付けるのがどれだけ大変か
子どもとはいえ、苦労を分かってないなぁと
「自分達で全部できた気になって!プン!」と思った時にハタと気づきました。
「そっか、F君は自分で全部作れてるっていう感覚があるんだ」
自分達で思いついた遊びを考えて、実際に作ってみる。
思うようにいかない、どこが悪いんだろうとまた考えて作り直す。
もう一回やってみる、もう一回・・できたぁ!やった!
大人なんて、先生なんていなくたって、ちゃんとできるぞ!
例えばこの状況に(親切な)大人が入ると
「こうしたらいいよ。」とショートカットで正解を教えちゃう。
大概の大人はそうします。
うまくいかなくて悩んでいた子は喜ぶかもしれません。
けれど一番大事にしたいところを持っていかれたような気がします。
「大人は正解を知っている」と気づいたら
「早く正解を教えて」という子にならないかな
時間も手間もかかるけど
その子自身のやりたいことの道が見つかるようにできたらいいなと思っています。
デコボコヘンテコでも
自分の力で作ったものはピカピカ光ります。
子どもの考えて作るものは完成品ではなく
大人になるまでの試作品
「先生なんかいらない!」は、ちょっと寂しいけど
子どもからのお褒めの言葉としたいです。