「作品展」としていないのは
できた作品だけでなく
制作する子どもたちの「ありよう」や「過程」を
画像を含め見ていただきたいので
「キッズクラフト展」としています。

来場いただいた方にお渡ししたご挨拶と展示目録です。

今回は準備期間が長く
スタッフはもちろん施工の専門の方にまで尽力いただき
絵本専用の什器、展示台も作りました。
2日間のための手間ひまに「呆れる」と言われてしまいました(笑)
作者紹介用に貼っている写真は
銀塩プリント
退色、劣化しにくい(100年耐える?)
絵本の概要は講師が記述しています。

これだけやったんだから、できるだけたくさんの人に見てもらいたい!
本来でしたら宣伝のため近隣のギャラリーやDMを置いてくれるカフェなど回るべきだったのですが。
今回はキッズクラフトの会員(生徒と保護者)そのご家族がゆっくり閲覧してもらえるように時間制限をしました。

具体的には会員10:00~14:00一般14:00~17:00



今回も子どもたちは少しの時間も惜しんで制作に取り組んでいました。
それを作者の子どもたちは誰に見てもらいたいのでしょう?
おそらく家族なのでは。
お父さんお母さん、兄姉、妹、弟、おじいちゃん、おばあちゃん
身近な家族に一番に見てもらいたい。
子どもは大好きな人に「見て見て」と描いたり作ったりしたものを持ってきます。
私も子どもたち同様
キッズクラフト展を「誰に見てもらいたいか」問うてみました。
美術教育関係者、マスコミ、広報、SNSでたくさん拡散してくれる方・・?
数年前(コロナがない時期)アトリエでキッズクラフト展をしたところ
小さいアトリエなので許容オーバーな来場があり
会場内に入れず作品が見られない(見にくい)保護者が何組かありました。
子どもは知らない有名人(大学の美術の教授とか)が
「作品褒めてたよ。」と伝えても「ふうん」という程度のリアクション。
(親御さんは嬉しい)
子ども自身が見せたい人に作品を見てもらえなかったら
作品展の意味は如何なものか
なので今回は
「会員時間」と「一般」の閲覧時間を分けてみました。
少々、混み合う時間もありましたが
自分のおじいちゃん、おばあちゃま方に絵本の解説をしていました。
「へぇ、こんなこと考えてるの。」
「面白いこと知ってるんやね。」
「よく見てるね。上手に描いてるわぁ」
作者はちょっと自慢げで、それはとても幸せな風景でありました。




滞在時間は短くて30分多くが1時間くらいかそれ以上。「長いなが〜い冒険物語」は場所もとるので
大きめの閲覧台を置きました。
ゆっくり観たり、スタッフとお話をしたり。
アトリエで毎活動終了後に保護者とお話しする時間を設けているのですが
場所も違い、ご家庭での様子など教えていただき、お話が尽きない。
「いつもはちょっと頑固な面で手を焼くことがあるのですが、アトリエがある日の晩は機嫌がよくて、素直で、助かってます(笑)」とお母さん。
「絵本を制作している時期に、帰宅後も物語が湧き出てくるらしくて1人でストーリーを話し続けるんです。」(天才かな?!)
6年生でキッズクラフトを卒業した旧メンバーと保護者が毎年何人か来場してくれます。
今年も14歳から23歳の元メンバーから頼もしい報告が聴けました。
随分前からなのですが、美術系より工学系に進んでいる生徒が多い気がします。
国立の院までいってロボットや宇宙開発など。女子で高専から国立大に進んだという子もいます。進路を選択するときに「何か作ることしたい」というのがみんな共通しているようです。私とは縁遠い分野なのが不思議。
けれども作ることが楽しい!もっとやりたい!と思ってくれること、とても嬉しく頼もしく感じます。
仕事がしんどくなって、元気もらいに来ました、という子も。
(来てくれるだけで嬉しいぞっ!)
来場してくれた親子にひとつづつ
お菓子の詰め合わせプレゼント
スタッフのお母さんが
「私もキッズクラフト展のお手伝いがしたい!」
けれども大阪にいくことができないのでお菓子のプレゼントで参加、と
80人分の詰め合わせをひとつづつ手作りして
沖縄から贈っていただきました。
帰り道、お菓子を握りしめた後ろ姿が皆んなホクホクしていました。
ケガも事故も苦情もなく無事終了
大変な手間と片付けに有志の会員、生徒と保護者に協力していただきました。
本当に皆さんに感謝いっぱいです!
ありがとうございました。
壁面のお掃除、大変でした。2025年の大阪万博を前に
淀川区を壁画のある街にして地域の活性化を図ろうとするものです。
ピンクのビッグベイビーは
アレックスの娘のマルディさん(現在13歳)
娘がこれから育つ環境、未来を憂い、制作を始めたことが
アレックスの転機になったそうです。

キッズクラフト展の直前、2022年11月に完成
制作現場は見れなかったけど
見る人はその大きさと作品の可愛さに圧倒
「どうやって描いたの?」

自由・平和・創造力
アレックスの作品が
そんなシンボルになるといいな!

下絵にはなかった有刺鉄線を最後に描く。
「子どもたちは差別や闘争があっても
自由と夢をシャボン玉に乗せるように希望を持って生きる」
と、アレックス。
キッズゲルニカの想いも一緒!

生徒数だけステッカーをプレゼントしてくれました。
