会場 大阪市淀川区内十三公園
タイトル 第103回研究会・ガネット造形祭りvol.12「親子でつくろう!ダンボール動物園」
前半>13:00〜16:00 ダンボールの親子造形活動
後半>16:00~17:00 SDGs体験 ダンボール片付け〜リサイクル工場見学
対象年齢
1~6才(未就学)の親子
題材
ダンボールの造形
ベビーアート(親子造形)を
絵画教室ネットワーク・ガネットの研究会~造形祭りとして実施しました。
つくることを通して親子の相互理解を育む活動です。
「動物園」をタイトルにしていますが、特に「何かの動物を作ってください」という設定はしていません。
子どもが「つくりたいもの」「興味のあるもの」に注目して支援していきます。
また否定的な言葉を使わないようにすることも、ルールにしています。
事前のミーティング>
スタッフに主旨を伝えテキストを配布します。
ポイント(表)
活動の目的・詳細(裏)
参加の保護者にも同じ内容のテキストを渡し、説明。
ゲームのつもりで気楽に臨んでもらうことを伝えます。
スタッフ>
ガネットのメンバーに加え、活動に興味のある方に依頼しました。
職種は保育士・中学生(キッズクラフト生徒)
以下は男性 編み物教室の先生・ガス設備会社社員・(マッチョな)シルバーボランティアさん

運搬作業と安全管理が必要な状況なため男性スタッフとして依頼しました。
特にダンボール素材ははガス器具関連の大型の空き箱を収集していただいたので
活動が広がる要因となりました。
またアート関係者でなくとも活動に興味関心を持ち、主旨に共感してくれる
柔軟さのある人材にお手伝いいただけたことは心強く感じました。

参加者、活動の様子>
日中の温度が高く、平日の屋外であること、対象年齢を限定しているため
これまでになく参加者が少ない状況での開催でした。
けれども開催の意図をよく理解して参加してくださった方達なので
終始和やかな時間をつくれました。
活動後の保護者の感想>
いつもなら「それは無理じゃない?」と制限してしまうところを
ストップさせずに見守ったところ、予想外の制作に発展。
子どもたちが(4歳・2歳)こんなもの考えて作れるんだ、と感心しました。」
公園という環境
保護者の感想:(コロナで制限が多い中)「子ども(3歳)と屋外で自由に伸び伸びアートできて、楽しかった。」
もっさんの読み聞かせを聴いている
活動中に、もっさんみいこさんの自作の絵本読み聞かせ
北田絵里子さんのウクレレ語り
(芸達者!)
熱中症注意報も出ていたのですが、木が高く生い茂り、木陰は涼しく過ごせました。

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後半 SDGs体験>
制作物による廃材の片付け〜リサイクル工場 有)橘金属さん見学
廃材を持ち込んだ見学会
工場は会場から約300m徒歩約5分
社員の皆さん揃いのTシャツでお出迎え。
ゴミゼロを目指し、廃棄物を固形燃料にするという工程を丁寧で分かりやすい説明をされました。
参加者は興味津々質問が多く出ました。
なかなか工場の中は見ることできません。
子どもたちは直近で見るパッカー車に嬉し驚いた様子でした。
画像は「ポリスチレンゴット」というプラモデルの材料にもなるというモノ。
お惣菜等が入っている発泡スチロールから
10kgに固めた銀の延棒状態に固めたものを
触って持たせてもらいました。(重いっ!)
ダンボールの造形はアトリエの子どもたちに一番人気!
と言っていいでしょう。
けれども準備と片付けが大掛かりで気楽に取り組めないカリキュラムです。
学校や園、アトリエでもイベントでも同様でしょう。
なので、こうした工場、企業があることにとても感謝しています。
(レッジョのレミダ!と以前書きました)
ゴミを資源に、ゴミは生活と切り離せないもの。
工場には匂いや音に関する苦情が少なくないそうです。
この場所で何十年も前から仕事を営んできていて
あとから越してきた住民に苦情を言われる・・
歩み寄りが難しいのでしょうか。

親子造形の活動に職業体験で参加した地元の中学生は
「中に入るとそんなに匂いはしなかった。」
アートの活動から理解とか共感とか
偏見の壁が少しでも低くなるといいのにと願って止みません。
この1日の活動をもとに、来年ガネット20周年記念のイベントとして
スタッフ、環境、題材等を検討して準備していきたいと思います。