年度末に近づき
アトリエに「こんにちは」の新しいお顔がやってきます。
反対に「サヨナラ」の季節でもあります。
*文中の内容と子どもの画像の関連はありません。
昨日もキッズクラフト展を前に黙々と、ほんわかと
みんな制作をしていました。
7才の あかりちゃん
「あのね、わたし3月にお引っ越しするの。」
「お父さんが、ずっとやりたかったお仕事ができるようになったの。」
「良かったなって思うんだけど
キッズクラフトをやめなきゃならない。」
「それで1時間くらい、ずっと泣いてたの。」
私も泣きたくなりました。
けれどもあかりちゃんは
大人の事情をちゃんと理解しています。
ご両親も向き合って説明している姿勢が
あかりちゃんの話から伺えます。
一生懸命、自分の中で消化して
納得しようとしています。
このことが子どもの自立に大きく関わる
大切なことだと私は思います。
アトリエを辞めることは仕方がないことです。
新しく、何かやりたいことが見つかった。
あるいは学校の時間割が増えて
活動時間に間に合わない。
アトリエについての不満があるかもしれません。
退会するにあたって
子どもに知らせていないという保護者が
時たまいらっしゃいます。
当時5才の男の子だった生徒のお話です。
その男の子のお母さんから
「もう年中で、
小学校受験があるので辞めます。」
と告げられました。
造形大好きで、いつも教室に飛び込んでくるような子だったので
最後に少しお話しさせてもらえないか
とお願いしました。
泣かれたり、ごねられるのが嫌だから
と断られました。
数年後に、そのお母さんに呼び止められました。
男の子は志望した小学校に合格したけれど
3年生の時に強い反抗期がきて
家庭内暴力に近い状態になり
その際
好きだった造形を辞めさせた、と暴れたそうです。
辞めるとなると
泣いたり、ごねたり大きな声を出したりする子はいます。
ただ、子どもは親の所有物ではないので
年齢にかかわらず、理解できるように説明してあげて欲しいと思います。
そのことが次のステップにつながるのではないでしょうか。
自分自身の子育ての反省も含めて
親の仕事は
子どもが好きなことを見つけられるように応援すること
ではないかな、と思っています。
笑顔のサヨナラがしたいです。