ケニアから来ているLorna(ローナ)にモデルになってもらいました。
人物を観て描く、というのは、余り行なわないカリキュラムです。
私が
ハートブロック・プロジェクト(アートを通じた異文化理解のワークショップ:大阪市淀川区人権啓発推進協議会主催)で
「見た目や言葉が違っても、一度話をしたら自分とそんなに変わらないよ。」
とメッセージしていることが
子どもたちに実際に分かってもらえるのでは、と思い企画しました。
英語は習いに行っているけど話せない!
これは大人も同じです。
話せるきっかけづくりをするには
挨拶と自己紹介、まずこれを英語でしてみました。
ほとんど全員の子どもたちが緊張!
それと恥ずかしがってしまいます。
ローナはケニア人。
スワヒリ語が母国語、英語が公用語になります。
人柄はとても穏やか、優しい。
ひとりひとりの子どもを紹介して目が合ってから促して
「Hello」や「Niceto meet you.」と思い切って言わせてみます。
「Oh! wonderful!えいごじょーずですね。」と
ローナは本気で褒めてくれます。
小さな事かも知れませんが
大きなステップにつながる、と私自身の経験からも感じています。
ケニアって何処?
アフリカはどのくらい遠いの?
地球儀で見てみます。
ローナと私の見た目は余り似ていません。
けれど700万年前に人類の祖先が
アフリカで誕生し、世界各地に散らばった
「アフリカ起源説」は今の所有力のようです。
そしたらローナと私は姉妹?
クレパスの「肌色」もペールピンクは日本人色?
肌の色は色々ですよ、と12色のセットを見せながら。
ケニア〜サバンナはどんな所?
マサイ族の少年を主人公にした絵本
『アフリカにいったクマ』
登場する動物たちをローナにスワヒリ語で言ってもらいました。
マサイ族の衣装(赤いブランケット)を身につけた
ローナを描いてみよう!
Irishのお父さんも参観
高学年の子たちは思うように描けず
ちょっと粘りました。
最後に近づくと、慣れたのか、自信がついたのか
子どもたちは聞きたい事を直接ローナに話しかけていました。
ケニアの人を描く
それだけでも珍しい体験になるかも知れません。
自分とちがう部分をたくさん発見して
なおかつ「面白いな」「楽しい」「どんな所?」とイメージを膨らませることができれば
写生以上のものが出てくるように思います。
来週はこれの続き、絵の具で着彩です。
Big thank you Lorna!
photo by M.Nakayama