淀川キッズゲルニカ制作 2010年2月27日

＜淀川キッズゲルニカを制作します　2010年2月27日＞
絵画教室ネットワークGanet (2007年制作作品)

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親子でつくろう『淀川・キッズゲルニカ』
〜絵を通した平和のメッセージ〜
「平和への取り組み」としてキッズゲルニカを制作します。
制作に協力してくれる親子50組を募集します。

2月27日（土）旧淀川区役所　10:00~13:00
主催：淀川区役所　人権啓発推進協議会
企画・構成：キッズクラフト子ども絵画造形教室
協力：大阪成蹊大学芸術学部総合教育研究支援センター

●対象：淀川区内の子ども（5歳以上）とその保護者　
★協同制作です。講師やスタッフの話しを聴き、いくつかの約束が守れる子を対象とします。
※注意※
・当日、暖房器具は用意しておりますが、暖かい服装でお願いします。
・また、絵具を使用いたしますので汚れてもいい服装でお願いします。

●   お問合わせ先・・・淀川区役所　人権・生涯学習担当（市民活動推進）
　　　　　　　　　　　　　電 話　０６－６３０８－９７４３
　　　　　　　　　　　　　ＦＡＸ　０６－６８８５－０５３５　
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ヒューマンハート
（大阪市内コミュニティ紙　ザ淀川2010年2月号　淀川区人権啓発のページより）

絵を通した人権活動
今回のテーマは、『キッズゲルニカ・国際子ども平和壁画プロジェクト』についてです。


『町が消える？』

あなたに質問です。
今、あなたがお住まいの町に、どのくらいの数の住民がいるか、ご存知ですか？
淀川区役所がある十三東の人口をピックアップしてみました。
平成17年度　国勢調査　　
町名人口
十三東1丁目　1846人
十三東2丁目296人
十三東3丁目1085人

現実感を持って頂くためのたとえです。これらの町ひとつか二つ分に住んでいる人達みんなが、ある日突然、なくなってしまう。そんな事が想像できますか？

『ピカソのゲルニカ』

1937年4月26日。スペイン内戦中にドイツ軍はゲルニカというスペイン北部の小都市に、史上初の無差別空爆を行い、1600名が死傷したと報道されました。
スペイン出身の画家、パブロ・ピカソはこの殺戮をパリで知りました。故郷の無抵抗な人々を徹底的に爆撃したのですから、激しく憤ったのは言う迄もありません。

けれどもピカソは銃を持ってドイツ軍に復讐しようとしませんでした。替わりに絵筆を持ち、どんなに酷い戦争があったのかを巨大なキャンバス（3.5m×7.8m）に表現しました。
「ゲルニカ」は現在、平和運動のシンボルとして、広く知られています。
キッズゲルニカは、ピカソの反戦〜平和への想いを
子ども達でつないでいこうとする国際子ども平和壁画プロジェクトです。

『キッズゲルニカ』

小さな諍いは子ども同士にも起こるものです。
喧嘩の仲裁に入り理由を聴くと「（相手が）たたいてきたから、たたきかえしたんや。負けたまんまではアカンて、お父さんに言われた。」こうした応えが少なくありません。

「痛いから辞めて！」と、たたいてきた子に、はっきり示す子がいました。「何かされて嫌だったら、まず口で言いなさい。」と親に言われているそうです。

殴られたら殴りかえす。この繰り返しは恨みを増幅するばかりで、終結できないことを多くの人は知っている筈です。
報復を繰り返すことで人類は戦争をしてきています。
しんどい想いをしても、どこかで、この連鎖を断ち切らなければなりません。
ピカソのように、武器ではなく何か他のもの「良くないよ、辞めてね！」というスキル、そして表現を、未来の大人である子ども達に身に付けて欲しいと思います。

キッズゲルニカは子ども達が力を合わせて絵をつくり、平和について考えてみようとするものです。
1995年からキッズゲルニカ国際委員会（アートジャパン・ネットワーク）によって取り組まれ、今まで世界各国70以上の作品が完成し、展示されてきています。

機会があれば、ぜひ閲覧や参加をしてみてください。
そして暴力で「やりかえす」のではない解決方法を、家族で話して下さい。
家庭でできる平和運動の一歩です。

赤座雅子