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<子どもの我がまま?>
来年のお正月空けに、児童美術研究会の発表をすることになりました。 原稿打ち合わせの際、私の文章をチェックしてくれた先生が 「この 我がまま という言葉は、何か他に言い換えたほうがいいよ。 幼稚園関係の先生は、問題意識を持っているし、とても敏感に反応する言葉だから。」と コメントをくれました。 我がまま ねぇ・・・。 ![]() みゆきちゃん(小6)が、教室の帰り際に 「先生、11月の予定なんですけど できたら21日をお休みにしてもらえませんか?」と言いました。 「ううう・・ん。 あのね、みゆきちゃん、例えばみゆきちゃんが都合が悪いからって言って 学校はお休みになったり、振り替えになったりしないでしょ? 教室にもお約束があるから、余程の事がない限り変更はできないのよ。」 と話しました。 「はぁい、分かりました。 先生、これ、良かったら見に来て下さい。最後なんで。」 ![]() 運動会のプログラム、全部手書きです。 みゆきちゃんにしてはホント珍しい我がままを言うな、と思いました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 運動会に行きました。 教室の子ども達は 学校や園では違う顔を見せてくれます。 なので毎年楽しみに、8校2園くらい回ります。 みゆきちゃんのお母さんにも会いました。 そして教室日程変更のことが話題に出ました。 「そんな勝手な事をお願いしても駄目よ、と本人には言ったのですが どうしても休みたくない、中学になったら教室に行けないんだから と、きかないんです。 ホント我がままで済みません。」 ・・・・・・・・・・・ 大人の思う、子どもの我がままってどんなんでしょう? 私は小さい頃、しょっちゅう「我がままだ!」と両親に言われて来ました。 (父親は教員、母親は税務署、ヴェリヴェリ硬い家庭でした) ・・・・・・・・・・・ 余所の絵画教室に2年程研修させていただいていた時のことです。 小学3年生の彼女の描く絵には いつも漫画のドラえもんが登場しました。 学校で描くと先生から「描かないように」注意をされるんだ、と言っていました。 帰国子女だったか、言葉がうまく通じなくて、友人関係に少し悩んでいる様子でした。 ドラえもんは、そんな彼女の「なにか」だったのでしょう。 私の教室に以前いた生徒で、大きく絵を描けない、画面いっぱい描けない子がいました。 小さく描く方が落ち着くの、と言っていました。 けれどもやはり学校では「大きく描きなさい。」と先生に言われるそうです。 大人の指示に従えない 大人の決めたルールを守れない子は「我がまま」なんでしょうか? ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「先生、お忙しいのに私の運動会に来て頂いて ありがとうございました!」 丁寧にみゆきちゃんに御礼を言われて 「いえいえ。」 なんとなく下を向いてしまった私です。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ <児童画展と子どもの絵の育ち> ![]() 先日、とある児童画展の審査に行きました。 応募作品の中で 小学校(中学年くらい)が描いたのかな?と思われるような作品がありました。 構図といい、配色、塗り込んでいる加減からの判断です。 作品の応募用紙を見ると、作者は年長(5~6歳)とあり、びっくりしました。 そしてその絵と同じ作品〜寸分違わず、といっていい、 構図、配色、描画材ののせ方がほとんど同じ作品が10枚ありました。 それが各10種類あることに、違う意味でのびっくりがありました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ これは私自身の、10年以上前の話です。 ある幼稚園の園内の絵画指導の依頼があり、打ち合わせることになりました。 辞められた前任者が指導した作品をみせていただくと 前述した、幼稚園児が描いたとは思えない〜 一般的にいうところの大人に似た、「上手な絵」が並んでいました。 動物を描いても、構図や厚塗り加減がみな一緒です。 園長先生の私への要望、いえ、ミッションは、 「児童画展に入選できる指導をすること」でした。 子どもが絵を描く意味や発達について園長先生とお話ししましたが 「他の幼稚園と格差がないと入園児が集まらない。 絵画コンクールで上位入選することが、園の存続に繋がる。」 「うまい絵を描いて入選すれば、保護者も喜ぶ。」 結局、その園とはご縁がありませんでした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 子どもはどうして絵を描くのでしょう? 子どもが絵を描くのは、必ずしも褒められたり、上手だね、と 言われることを目的とはしてない、と私は思っています。 発達年齢にもよりますが 嬉しい楽しい、悲しい寂しい、怒るなど、大人ほど言語表現が出来ない分、 なにかで表したい、絵を描くことが感情を「浄化」する手段でもあるのです。 教室の生徒をみて、不思議だな、と感じることがあります。 一生懸命、何時間もかけて制作した作品を 「できた!」とすっきりした顔を上げて 「じゃあね。(サラバ!)」と帰る子があります。 作品を「いらない。」と置いていきます。 大切にする気持ちがないのか、というとそんなことはなく、 その様子は「気が済んだ。」という言葉がぴったりしています。 持ち帰っても、置き場所がないから捨てられる、 という悲しい理由もあるようですが それだけではないようでです。 つくることに、とても純粋だといってよいでしょう。 出来上がった作品よりも、描く作る時間が楽しいのです。 このあたりが、大人の美術と大きく違うところだと感じています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 地域の区役所のギャラリーで キッズクラフト展をしたところ たくさんの方に見ていただく機会を得ました。 5月の千里中央では専門職の方に多く来ていただきましたが 美術なんて縁遠いんだよ、とおっしゃる方に感想や意見をいただけたのが 大いなる収穫でした。 その中で 「この絵、いいねぇ。」とマスクの下で多分、微笑んでいると思われる方が 声をかけてくれました。 ![]() たろう(小4)『恐怖の鼻毛おじさん』 ビー玉転がしに加筆 「俺は62になるんだけど、美術とかさぁ、今の生活に全然関係ないねん。 でもね、この絵は、なんかいいよ。 俺がこの絵を描いた子と同じくらい 小学5年くらいの時、俺の絵が学校の、なんかのコンクールで入選してさ すごくびっくりしたよ。 嬉しかったよね。 その時の事を急に思い出したよ。」 半世紀前の、ふくよかな記憶です。 かの美術教育家V・ローエンフェルドは 児童画展で賞をもらうことで、その絵が「正しい」「その絵にならえ。」 という傾向が出てきてしまうから 子どもの絵をコンクールに出すことは 余り望ましくありません、と論じています。 児童画展を軽んじている訳ではありません。 認められたり、褒めてもらえると子どもは喜びますし、 成長するきっかけになる子もいます。 受賞した子に対する伝達方法にもよるでしょうし 頑張ったご褒美、くらいに私自身は考えています。 教室では年に2~3回、児童画展に応募します。 そのうちのひとつに、一年に一回、子ども自身が納得の一枚を出してみよう! というスローガンを掲げています。 作品展と少し違う「よそいき」を意識してもいいかも、 と子ども達に投げかけています。 「入選したよ、よかったね。」と小さい声で受賞した子に伝えます。 普段、余り自信が無さげな子の場合には、大きい声で言います。 「私だけ?どうして弟の分はないの?」と、先日受賞した小学3年生にいわれ 「ごめんね。」大人なりの理由を少し説明しました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大人にはそれぞれ、生きて行く上での主義や主張、理由があるのだと思います。 けれども誰のために、何の為に 子どもは絵を描くのでしょう? そのあたりを大人の側の「損」や「得」を取り払って 改めて考えてもらいたいな、と思って止みません。 (2007 年夏)
by kids-craft
| 2009-11-08 00:30
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